当社は、創業社長、林 一雄が「木」に対して抱いたロマンによって生まれ、成長してきました。1946年4月大阪の地で合板・新建材の販売業、林ベニヤ商会を創業し、建設資材・生活用具に欠くことの出来ない良質の木質材料を提供する事に腐心して参りました。この時期に蓄積したお客様のニーズを基に、1959年に自ら合板の製造に踏み出し今日に至っています。
1967年京都府舞鶴市に建設した舞鶴工場は,我国で最初のコンクリート型枠用合板の専門工場であり、且つ、使用原料は当時合板業界の誰からも使用不能とされていたルソン材(フィリピン)を用いるなど、業界において先進的な地位を確立いたしました。その後も、PNG材、スマトラ材、サラワク材等々とその時々の未利用材を他社に先駆けて開発して参りましたが、熱帯林を唯一の資源とすることに限界を認識し、米国における針葉樹合板製造の実態を研究したことを契機に、針葉樹合板の製造を決断するに到りました。その原料として極東シベリアに膨大な蓄積量を誇る、シベリアカラ松に着目し針葉樹合板製造のための技術の開発、設備の改良に社運を賭けて挑戦し、1982年、日本で初めて針葉樹合板の量産システムを完成いたしました。
近年、地球温暖化防止や熱帯林に生息する膨大な数の生物種の重要性が指摘され、また、原住民の生活保障の上からも世界的規模で熱帯林の保護が求められるようになりました。
これに対して、針葉樹はリサイクル資源です。当社は日本における針葉樹合板のパイオニアとして、「地球に優しい」建築資材の提供に努めて参る所存です。